治療に用いる薬

男性更年期障害(LOH症候群)の治療に用いられる薬について、投与方法や副作用などをまとめています。

ホルモン補充療法に用いられる注射薬

男性更年期障害の治療法として、体内に不足している男性ホルモンのテストステロンを補って症状を改善させる「ホルモン補充療法」があります。

日本でホルモン補充療法に用いられる主な薬は、「テストステロンデポー」という注射剤です。テストステロンを直接注入することで、体内のテストステロン値を上げて、更年期障害の諸症状を改善していきます。

テストステロンデポーの投与量の例としては、初回は125mlの注射薬を1/2アンプル、2回目は125mlの注射薬を1アンプルなど、医師が患者の状態や自覚症状に合わせて増減したりします。一般的な投与間隔は、約2~3週間に1回。個人差はありますが、初回投与から3~4ヶ月頃には症状の改善が見られる患者さんも多いそうです。

ホルモン補充療法による副作用は?

ホルモン補充療法は副作用の少ない治療法ですが、注射した直後は体内のテストステロン値が急激に上昇するため、人によっては顔のほてりや気持ちの高ぶりを感じることもあるとか。

ごくまれに見られる副作用としては、多血症、肝機能障害、脂質代謝異常、前立腺疾患などが起こる場合もあるそうです。

また、これらの疾患がすでにある患者さんには、ホルモン注射を使用できません。こうした異常がないかを確認するために、血液検査を受けてチェックすることが勧められています。

塗り薬によるホルモン補充も可能です

ホルモン注射よりも穏やかにテストステロン値を上昇させたい時や、ホルモン注射を使用できない患者さんには、徐々に吸収される塗り薬を用いる方法もあります。

日本で認可されているのは、1日2回、陰嚢に塗布する「グローミン」という薬です。ホルモン注射ほどの効果は期待できませんが、テストステロンが過剰な状態になることはないでしょう。

また、男性更年期障害は全身に多様な症状が出るため、ホルモン補充療法だけでは症状が満足できるほどに改善しないこともあります。そうした場合には、症状に合わせて別の内服薬を併用することもあるようです。

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